ITTOも計画プロセスから押さえていけば良いこと、特に、プロセス・フローの最初のプロセス「○○マネジメントの計画」のインプットには「定番のインプット」または、「お約束」といえるようなインプット項目があることをご説明しました。

それでは、もう少し、プロセス・フローの具体的な例についてみて見ましょう。

たとえば、予算設定の前段階としての重要なプロセスに「コストの見積り」がありますが、このインプットは「プロジェクトマネジメント計画書」、「プロジェクト文書」、「組織体の環境要因」、「組織のプロセス資産」。全部で4つ、計画と文書はグループで、その中身を見ると実際は9つあります。この9つをひたすら丸暗記するなんて、馬鹿げていますし、時間と労力の無駄です。

このプロセスは、その他の「○○マネジメントの計画」と同様に、定番インプットが2つあります。

・組織体の環境要因
・組織のプロセス資産

計画系のインプットについては、まず自分の知識エリアである「コスト・マネジメント計画」。さらにコストに決定的な影響を与える品質とスコープはインプットから外せません。品質エリアから「品質マネジメント計画書」、スコープエリアからスコープ・ベースラインをもらいます。

・コスト・マネジメント計画
・品質マネジメント計画書
・スコープ・ベースライン

一方、インプットで重要なすべてのドキュメントは「プロジェクト文書」としてくくられています。

・教訓登録簿(←さまざまなプロセスから)
・プロジェクト・スケジュール(←スケジュール・マネジメントから)
・資源要求事項(←資源マネジメントから)
・リスク登録簿(←リスク・マネジメントから)

これらのインプット情報は上から順に、「プロジェクト遂行中に直面した課題と対策の情報」、「作業スケジュール」、「この作業に必要な要員や設備」、「仕様変更などのリスクに備えて何%積んでおくか」・・という、見積もりになくてはならない情報です。これらは、見積り作業で、いつもやっていること、手に入れている情報ではありませんか?まさに、これらがコスト見積りの重要インプット項目です

インプットとアウトプットの関係をプロセスマップに描いた図を以下に示します。

<まとめ>ITTOでは、他のプロセスからのインプットに注目すること。まず、全体の配置を把握した後で、インプット項目はなぜそこにあるのか意味を理解しながら覚えること。イメージで覚えること、何回も声に出して肉体化すること。
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最速合格のヒント:プロセスの目的から必要な情報(インプットとなるプロジェクト文書)を特定する
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(22)予測型 他のプロセスからのインプット項目に注目

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