前回までは、4つの主要な知識エリアを中心に計画プロセス群を見てきました。

PMBOKには全部で10の知識エリアがあります。したがって、4つの主要な知識エリアの他に6つの知識エリアがあります。これらを加えた、計画プロセス群の全てのプロセスの関係は以下のようになります。

これらの残りの6つの知識エリアについては、計画プロセス群に配置されたプロセスの数はいずれも1つまたは2つ(資源マネジメント※)です。したがって、プロセス間の関係などは考えず、単純にプロセスの名前(~マネジメント計画)を覚えてしまいます。

※ 旧タイム・マネジメントから追い出され、第6版で資源マネジメントに引っ越してきた、「アクティビティ資源の見積」と「アクティビティ資源の見積り」の2つのプロセスが配置されています。

右上に貼り付けたプロセス(資源、コミュニケーション、ステークホルダー)はどちらかというと人間系のプロセスです。統合を別にすれば、残った知識エリアのプロセスはあと2つ、「調達マネジメントの計画」と、「品質マネジメントの計画」です。

「品質のマネジメント」は、プロジェクト管理の枠組みで理解するのは、比較的かんたんですが、実務経験がないと概念が先行して上滑りしがちです。別の山に登るつもりでじっくり学習してゆくことを強くお薦めします。JSTQB認定テスト技術者資格

さて、以上で計画プロセスの全体を俯瞰することができました。既にお分かりのとおり、ポストイット(のイメージ)1枚が1プロセスに相当します。ポストイットの数は全部で24枚。PMBOK(R)第6版のプロセス数が全部で49ですから、PMBOK(R)ガイド第6版においても、約50%が計画プロセスに集中しています。PMBOKでは、いかに計画プロセスが重視されているかがわかります。

言い換えると、計画プロセスをフレームワークに貼り付けたそれぞれのプロセスについて位置関係をイメージしながら、理解し記憶に定着できた時、PMP試験対策の半分は完了したことになります。

まずは、リカルドさんの公開しているプロセス・フロー図をプリントして、良く見えるところに貼り付けてください。目をつむって、計画プロセス群と、それぞれのプロセスが、鮮やかに目の前に展開できるまで繰り返し確認し、イメージアップしてください。それができたら、各プロセス群の名前を声に出して確認してみましょう。イメージとして記憶することの重要さ、声に出して肉体化することの重要さを良く理解して実行してゆけば、確実に合格ラインが近づいてくるでしょう。

ちなみにリカルド氏のPMBOK(R)プロセスフローは第6版だけで全世界ですでに4万ダウンロードを超えています。PMP資格の受験者がどれくらいいるか知りませんが、絶大な信頼を得ていることがわかります。
biography of Ricardo Viana Vargas

ポストイットは、住友スリーエム株式会社の登録商標です。
PMI、PMP、PMBOK は PMI Inc.の登録商標です。

updatede 2014/12/2

(16)予測型 計画プロセスの全体俯瞰

コメントを残す