PMI ® (Project Management Institute) は、PMP資格の合格者に対してプロフェッショナルとして必要な知識を理解し、身につけていることを求めています。資格試験は、プロジェクト・マネジャーとして知っておくべき知識の理解や記憶とともに、出題者の意図を知ることが最速合格の為には極めて重要です。本資格試験に関しても「PMI ® がPMP資格試験の合格者にプロフェッショナルとして、何を、どのレベルまで理解していることを求めているか」、を知ることが試験対策の近道となります。
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PMP試験の最大の特徴は、その全体の構造やプロセスごとのデータ・フロー、他のプロセス群やプロジェクトをとりまく環境との関係について、受験者の理解を確認する問題が、かならず一定の割合で出題されるという点にあります。PMPとして使う方法論や技法の知識だけを問うのであれば、構造やデータ・フローに関する問題は出題されません。しかも、プロセスに関する問題を注意深く見てみると、単に表面的な知識としての記憶より、背景にあるプロセスや環境との関係性についての理解を求めていることに気づきます。
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違う見方をすると、各知識エリアのツールと技法は急速な技術の進化に伴い時代とともに変化していますが、プロジェクト管理の構造に関する問題や出題比率についてめだって大きな変化が無い、とも言えます。
ちなみに第6版からツールと技法には、グループ分けがされています。
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・データ収集
・チェックリスト
・チェックシート
・統計的サンプリング
・アンケートと調査
・データ分析
・パフォーマンス・レビュー
・根本原因分析
・検査
・テストとプロダクト評価
・データ表現
・特性要因図
・管理図
・ヒストグラム
・散布図
・会議
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これが第5版では品質コントロールのツールと技法は次のとおり。
・QC7つ道具
・統計的サンプリング
・検査
・承認済み変更要求のレビュー
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あまりに違いすぎる。QC7つ道具、って、、何。
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試験問題としては適用型ライフサイクルを持つプロジェクトへの対応を取り込みながら、第6版においても依然としてPMP試験の特徴であることに変わりはありません。つまり、PMP資格保持者のベースとなる知識として、PMBOKのプロセスやデータの流れに関する問題は、すこしづつ変化しながら継続性を持って今後も出題されてゆくと思われます。