PMP®の試験には、その問題がどのプロセスのテーマを扱っているのか、を見極める能力が試される一面があります。プロセスは全部で49個あります。まずそれらを覚えてしまう必要があります。といっても、やみくもに49個を丸暗記する必要はありません。最小の努力で効率よく記憶し、忘れない覚え方を以下で説明します。

予測型プロジェクト(レガシー系のプロジェクト)で一番多いプロセス群は、言うまでもなく計画プロセス群です。計画プロセス群については、各知識エリア毎にさまざまなプロセスがありますが、少し離れて眺めていると、実は共通の、というか「親戚」のようなプロセスのグループがあります。


計画書を作成するプロセス

例えば「○○マネジメント計画」というプロセスが計画プロセス群では、ほとんどの知識エリアに存在しています。(計画を扱うプロセス群だから当然といえば当然)

計画プロセス群は、
(1)「○○マネジメント計画」というプロセス
(2)計画プロセスのアウトプット的なプロセス
(3)アウトプットを補強するプロセス
に分類できます。(グループに小分けしておくと覚えやすい)

(1)については、整理するまでもありませんが、いちおうリスト化すると次のようになります。

まず、主要4大領域については、

スコープ ⇒ 【1】スコープ・マネジメントの計画
スケジュール ⇒ 【2】スケジュール・マネジメントの計画
コスト ⇒ 【3】コスト・マネジメントの計画
リスク ⇒ 【4】リスク・マネジメントの計画

人間系のプロセスでは

情報  ⇒ 【5】コミュニケーション・マネジメントの計画
要員・設備 ⇒ 【6】資源マネジメントの計画
関係者 ⇒ 【7】ステークホルダー・エンゲージメントの計画 ※

※ステークホルダー・マネジメントから、「エンゲージメント」にPMBOK®第6版から変更に。その理由は、”プロジェクト・マネジャーがステークホルダーをコントロールすることはほとんど不可能であるため” という含蓄あるコメントが秀逸です。(PMBOK®ガイド第6版 X1.21 第13章 プロジェクト・ステークホルダー・マネジメントの変更)

あと2つ重要な領域は品質と調達。

品質 ⇒ 【8】品質マネジメント計画
調達 ⇒ 【9】調達マネジメント計画

あと、【10】プロジェクトマネジメント計画書作成という、親玉(?)のようなプロセスがいましたね。これで10個の知識エリア分がそろいました。


プロジェクトの成果物を作成するプロセス

(2)のアウトプット的なプロセスについては、そのプロセスが何のために存在するのか、そのプロセスで何をアウトプットとして提出したいのか、と単純に考えます。例えば、知識エリアの四天王(スコープ、スケジュール、コスト、リスク)については、次のような内容です。

スコープ ⇒ スコープを定義して、WBSを作りたい!
スケジュール ⇒ スケジュールを作成したい!
コスト ⇒ 見積書を作り、コスト計画を作りたい!
リスク ⇒ リスク対応策の一覧表を作っておきたい!

プロジェクトの成果物には、顧客に納品するものと、納品はしないけれどプロジェクトのアウトプットとして、導入や移行、更新、維持管理の為に、一式を保管しておくべきものがあります。それらの総称が「アーティファクト」と呼ばれるものです。

PMBOKでは、これに対応した以下のようなプロセスを配置しています。プロセスでやりたいことを思い出して覚えてしまいましょう。

スコープ   ⇒ 【11】スコープの定義、【12】WBSの作成
スケジュール ⇒ 【13】スケジュールの作成
コスト    ⇒ 【14】コストの見積り、【15】予算の設定
リスク    ⇒ 【16】リスク対応の計画 ※
資源     ⇒ 【17】アクティビティ資源の見積り

※ リスク・マネジメントの計画との中身の違いに注意!


成果物の実現を補強する為のプロセス

(3)アウトプットを補強するプロセスの多くが、スコープ、スケジュール、リスクの3つの領域の知識エリアに集中しています。

スコープ ⇒ ユーザーの要件をまとめる
スケジュール  ⇒ 作業の内容を定義する、作業の順番を決める、
必要な工数を見積もる、期間を見積もる
リスク  ⇒ リスクを予想する、
数値化できるリスクを整理する、
数値化できないリスクを整理する

これらは、我々がやっているフツーの仕事の内容、そのものですね。
上記をプロセス名で表記すると次のようになります。

スコープ ⇒ 【18】要求事項の収集
スケジュール  ⇒ 【19】アクティビティの定義、【20】アクティビティの順序設定
【21】アクティビティ所要期間の見積り
リスク  ⇒ 【22】リスクの特定
【23】リスクの定量的分析
【24】リスクの定性的分析

はい、おわりました。
計画プロセス、全部で24個です。

PMBOK®第6版に記載されている予測型プロジェクトのプロセスは計画重視です。計画の24プロセスを押さえてしまえば、レガシー系のプロセス問題に関する試験対策は半分おわってます。

updated 2020/11/12

(18)計画プロセス群の覚え方

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