(35)アクティビティ所要期間見積り(続き)

(見積り技法)

アクティビティ所要期間見積りのツールと技法のおさらいから。

・専門家の判断
・類推見積り
・パラメトリック見積り
・3点見積り
・グループ意思決定技法
・予備設定分析

このうち、ダイレクトに見積り技法として出題され、かつ実務でも結構使われているので知っておきたいキーワードは、「類推見積り」、「パラメトリック見積り」(別名は係数見積り)、「3点見積り」の3つです。ポイントを絞ってご説明します。

(1)類推見積り

プロジェクト初期で詳細な情報が入手できていない場合は、過去の似たようなプロジェクトを思い出します。あれとこれを実装して全体でいつものメンバーで16ヶ月だったな、と所要期間やコストを見積ります。あれが類推見積りです。精度は参考にした過去のプロジェクトの実際の所要時間に依存します。さらに今回のプロジェクトと比較した時の機能の過不足や開発の複雑さによって調整を行います。

(2)パラメトリック見積り

過去のデータや業界共通の指標値によってプロジェクトのパラメータを算出し、コストや所要時間を導き出す見積り技法です。

RFP作成時にはラフな機能仕様まで整理されているシステムも多くなりました。大型案件については、組織にあった手間のかからない簡易型のファンクション・ポイント法を全社導入して、受注審査会議で利用される企業も増えつつあります。FPの用語説明はこちらの記事が参考になります。
http://www.itmedia.co.jp/im/articles/0504/27/news126.html

(3)3点見積り

前述の2つと異なり、見積り技法というか統計的な計算手法ですが、最頻値、楽観値、悲観値の3種類の見積りを使って加重平均をとる見積りの算出方法です。数式は以下です。試験に出ることがあるので問題集で計算問題を解いておいてください。

 加重平均 = (楽観値 + 4 × 最可能値 + 悲観値)÷ 6

この他に「アクティビティ資源見積り」のプロセスで登場した「ボトムアップ見積り」もあります。文字通り愚直に工数を積み上げます。基本設計まで終わらないと工数算出は難しいのですが、作成された見積りは受託者にとってはリスク低(コストは高め)となり、他の見積りとあわせて顧客部門への提示金額を内部的に補強してくれます。

(予備設定分析)

スケジュールの不確実性を補うためのバッファーとして、「コンティンジェンシー予備」が設定されます。これは、「既知の未知」と呼ばれる特定されたリスクに対して割り当てたもの。

見積りについては、コスト・マネジメントでも取り上げる予定です。

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