引き続き、PMBOKの主要なプロセスについて、ITTO(インプット、ツールと技法、アウトプット)のエッセンスを概観してゆきます。今回は「要求事項収集」です。図はPDFで以下に置きました。ダウンロードしてご利用ください。

5.2_要求事項収集_ITTO_20150618

文字通り、要求を収集すること、つまりユーザーの要望を聞くことが「要求事項収集」です。「要求事項収集」は、スコープ・マネジメントの知識エリアに属するプロセスで、計画プロセス群に含まれます。

計画プロセス群を、
・○○マネジメント計画
・それ以外
の2つのグループにわけてみます。

プロジェクトマネジメント計画書作成、スコープマネジメント計画、スケジュール・マネジメント計画、以下の計画書作成プロセスが、「○○マネジメント計画」のグループです。「それ以外」のグループは、各知識エリアの構成要素であり、それぞれの知識エリアを特徴づける具体的な技法や重要なタスクが記述されています。

計画プロセスでおなじみ鉄板のインプット4兄弟

・プロジェクト憲章
・組織体の環境要因
・組織のプロセス資産
・プロジェクトマネジメント計画書

が登場するのは、この「○○マネジメント計画」が中心です。「○○マネジメント計画」のインプットは?という設問については、とりあえずインプット4兄弟を思い出す。

一方、今回のテーマである「要求事項収集」は、個別の知識エリアを特徴づける重要なタスクです。この場合は、スコープ決めの仕事、つまり、

・ユーザーの要望を聞いて、
・今回の開発範囲を決定し、
・作業に入れるようなWBSを作る

という我々が日常の仕事でいつもやっているタスクのうち、ユーザーの要望を聞いてまとめる作業の前提となるものは何か?を考えます。

これには、まずプロジェクト全体の最高レベルの要求、スコープ・マネジメントを実行するための方法論、本テーマである要求事項を収集するための計画、を押さえます。さらに、要求事項を出してくれるステークホルダーを特定する情報と、彼らの関与レベルに関する情報ははずせません。これらの情報が記述された文書を並べてみると次のようになります。

・プロジェクト憲章
・スコープ・マネジメント計画書
・要求事項マネジメント計画書
・ステークホルダー登録簿(ステークホルダー特定)
・ステークホルダー・マネジメント計画書

要求は、どこかにポンと置いてあるものではなく、儲けたい、拡大したい、効率化したい、リスクを減らしたい、などの強烈なニーズを持つステークホルダーから発信されるもの、もしくは、彼らの中から抽出すべきものです。要求事項収集プロセスでも、ステークホルダーの位置づけは大変重要です。

※ 本資料はプロジェクトマネジメント知識体系ガイド(PMBOK® Guide)第5版 (A Guide to the Project Management Body of Knowledge)に準拠しています。PMI, PMBOK Guide, PMP は、プロジェクトマネジメント協会(Project Management Institute,Inc.)の登録商標です。

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